電源が急に落ちる場合はマザーボード(電子部品基盤)またはFANの不具合が主原因と考えられます。当方で故障部分を特定して修理するか、お客様と相談の上、メーカーに修理依頼することがあります。

例① FANの故障

電源を入れて1分位すると電源が落ちてしまうという、やや古い(Windows10)パソコンが持ち込まれました。調べてみると、電源を入れるとすぐにFAN error のメッセージが出ていました。

分解してみると確かにFANは殆ど動いていません。FANが動作しないとPCのCPU(中央プロセッサ)は危険防止のため電源を切ってしまいます。従って当方ではこのPCに積んでいるFANを手配して、交換し正常に動作することを確認しました。料金は全部で¥15000頂きました。

例② 電子基板の故障

使っているとプツッと音がして電源が落ちてしまうというパソコンが持ち込まれました。当方で調べてみると、10分から長い時には1時間くらいで電源が落ちました。分解してみるとFANの動きは正常です。

そこで扇風機で基盤を冷やしながら動作を見てみました。しかしながら同じように30分~1時間で電源が落ちます。この場合は基盤の電子部品が異常状態に陥って上記の例と同様にCPUが電源を切ってしまうものと判断しました。

この場合も新規で別パソコンを購入して頂きました。旧パソコンにはデータは正常に残っているので新規のパソコンへ移植しました。この場合には電源断の調査費用は頂きませんでした。

解説 電源断の原因

パソコンの電源が急に落ちるというのはOSやアプリケーションなどのソフトウェアではなく、本体のハードウェアに原因があります。特に最近ではノートブックパソコンの薄型化が進み、またCPUの高速化により発生する温度・熱量も増えています。

それによって電子部品に対する熱の影響も大きくなっています。このような超高密度パソコンは温度の高い場所で使ったり、放置したりするのは避けるべきです。電源断にならなくても、寿命を縮める原因になります。