これらの多くは詐欺やいたずら、またはパソコンの性能に関する偽の警告などです。ご自分の判断で操作を進めたり表示先に電話をしたりすると墓穴を掘ることになりかねません。このような場合、すぐに当方にご一報ください。

例① 詐欺のメッセージ

先日、お客様から「あなたのパソコンは大きな脅威にさらされています。こちらにすぐお電話下さい」というメッセージが出てきたので、すぐにそこに電話した。

電話口で「コンビニに行ってカードを買ってきてその裏にある番号を打ち込め」と言われたのでその通りにした。5万円くらい払ったとの事でした。後で考えると詐欺だと気づき警察に電話したとのことでした。

お客様からは、このパソコンには、まだウィルスみたいなものが残っているので初期化して下さいとの事でした。当方では、今後はくれぐれも電話はせず、すぐに当店に連絡下さいと申し上げて初期化作業を行いました。

作業代金の\20000程頂きましたが、詐欺にあった代金も含め\70000程、高い勉強代金を払わされた事になります。

解説 詐欺まがいのメッセージへの対処

基本的にパソコンに急に出てくるメッセージは特に必要のないもの、または悪質なものが多いです。

従って、そのメッセージを消すために窓の右上のXで終えるが、思い切ってEdgeなどのブラウザの場合は強制終了して(タスクマネージャーを起動して)終えるかして逃げることが最善です。

また、いつの間にか見かけないアイコンがデスクトップに並んでいるとそれらの多くは悪質なものです。そのアイコンを削除しても本体のソフトは消えないためコントロールパネルを開いてアンインストールする必要があります。

しかし、まだこれらのようにはっきり表に出てくるものはそれほど悪質なものではなく、パソコンの内部に入り込み悪影響を及ぼすケースの方が深刻です。これらの影響が表れてきたら、上記の例のように初期化することが一番間違いのない方法です。

解説 ウィルスの被害に合わないために

ウィルスなどの被害に合わないために、最も気を付けたいことは、怪しげなインターネットサイトにアクセスしないことです。大手のマーケットやショップだけに限定してアクセスした方が無難です。特に無料でゲームソフトなどをダウンロードすることは慎みたいです。

また、全く見覚えのないメールは、古くから言われていますが手を付けない事です。また、ウィルス対策ソフトを積んでいるからと安心することは禁物です。特に有害サイトにアクセスした場合はこれらのファイアーウォールソフトは無力です。ウィルス対策ソフトを信用しきるのは避けるべきです。

例② 導入Officeソフトが消失

次に不思議な現象の事例です。あるAマンションに住む方が急にマイクロソフトのソフトが使えなくなったと言ってこられました。調べるとワードもエクセルも全てOffice ソフトは見当たらなくなっていました。

原因は不明でしたが、とりあえず、オフィスソフトを新しく導入して差し上げました。何週間後、同じAマンションに住む方が、同じようにOfficeソフトが使えなくなったと言って来られました。

調べると前例と同じくOfficeソフトがすべてきれいに無くなっていました。Aマンションの中では役員会などで頻繁にメールのやり取りをしているようで、どなたかがこのウィルスを持ち込んでクラスターが発生したものと思われます。

この客様は、とても慎重に考えられたので、パソコンを初期化し、Windows10のクリーンインストールを行いました。もちろんOffice も新しく導入しました。また、当面はマンション内でメール通信は行わないつもりのようです。料金はOfficeソフト込みで¥22000頂きました。