電源が入らない場合でも、調整作業で簡単に回復する場合があります。それで回復しない場合は、故障部分を特定して修理するか、またはメーカーに送付して修理を依頼することもあります。

お客様の大切なデータは当方であらかじめ抽出し保管をいたします。パソコンはもうだめだとあきらめる前に是非ご一報ください

例① 放電作業で回復

やや古いノートパソコン(Windows7)の電源が入らないとお客様が来店されました。我々の常とう手段である裏のバッテリーや電源を外し、電源スイッチを長押し操作をしました。

その後、電源に接続してスイッチを入れると見事画面現れ、ホーム画面になりました。操作をしてみましたが正常に動作します。但し、サポート切れのWindows7であるので最新のWindows10にアップすることを提案すると喜んで応じて頂きました。

本PCは古いですがCorei7を積んでおり、また比較的新しいWindows7のPCであった事もあり、極めてスムースにWindows10に移行できました。お客様は二重にお喜びでした。

例② 液体の漏洩による故障

最近のノートPCは薄型化が進み、筐体を分解しないとバッテリーが外せないものが多く、大変苦労することが多くなりました。また、電源がスイッチを長押しても切れないという事例もあります。

この場合もバッテリーを外せば簡単に電源を落とすことができますが、最近の内蔵型バッテリータイプのものは分解をする必要が生じます。薄型化により不便な事も多くなりました。

上記の例のように放電作業により簡単に復旧する場合がありますが、多くは何らかの原因により全く電源が入らないケースが多いです。ノートPCの場合の原因は電子基盤故障が殆どですが、デスクトップ PCの場合は電源ユニット故障もあります。

これらの場合には、当店からメーカーに依頼する場合がありますが、PCが古い場合には修理代金は一般的に高額であるので、新規にPCを購入される方が多いです。

先日の例では、ノートPCの電源が全く入らないというケースですが保証期間であったので、PCの中を分解せずに、メーカーに送りました。メーカーから電話が入り、原因は液体漏洩による電子基板の腐食が原因とのことでした。

従って、利用者側に原因有りということで保証対象にならず、基盤故障修理には5~6万円かかるという事でした。お客様にはこれを説明して、修理はあきらめて新規にPCを購入頂きました。

例③ メモリ不具合が原因

だいぶん前ですが、ある小さい会社の事務所に呼ばれて、デスクトップPCの電源が入らないと言われたことがありました。SONY製の精巧な構造のパソコンで、苦労して中を分解してみると、電源ユニットは正常に稼働していました。

ハードディスクが原因で電源が入らないことは考えられなく、やはり電子基板が原因かと思いました。ただ現場で交換できるのは一時記憶メモリーしかないので、メモリ2枚を順番に外して見ました。そうするとそのうち1枚を外した時に電源が入ることが分かりました。

その場で交換できるメモリは用意していないため、別の日に正規メモリを持参して交換し正常動作を確認しました。料金は全部で¥35000を頂きました。